結論から書くと、
日本におけるブロードスペクトラム、フルスペクトラムの違いは”無い”ので、フルスペクトラム商品=良い商品ではありません。

だからと言って悪い商品って事でもないので、満足されている場合はそのまま自分の体感を信じれば良いと思います。
※数字が多い&説明が下手なので、流し読みしてもらえたらと思います。
※ブロスペ=ブロードスペクトラム
※フルスペ=フルスペクトラム
⇓先に”ブロスペ””フルスペ”商品の”質”判別方法を書いておきます。
例:CBD28% CBG2% 合計30%
CBD28÷30=0.93(93.3%) CBG2÷30=0.06(6.6%)
『CBD93.3% CBG6.6%の割合』
⇧CBDの含有率が低く、その他のカンナビノイド成分の含有率、種類が多いほど高品質
①【CBG99% CBG1%】←微妙なブロスペ
②【CBD80% CBG5% CBN5% CBC5% CBDV5%】←高品質ブロスペ

CBD含有率が98%を下回るかどうかが最低限”ブロスペ”と実感できる基準かな?※経験則
慣れれば買う前からある程度のCBD感を見抜けるようになります。
日本において”ブロスペ””フルスペ”の定義は曖昧
・ブロードスペクトラム
①CBD以外の成分が含まれている物(カンナビノイド成分orテルペン)
②THC以外の成分が全て含まれている物(海外ではこれ?)
・フルスペクトラム
③THC以外の成分が”全て”含まれている物(だと良いなって願望)
④THCを含む抽出された全ての成分が含まれている物(海外ではこれ)
⑤ブロードスペクトラムと差は無い(日本では実質これ)
ただし、
『CBDアイソレート+テルペン』
⇧これはブロードスペクトラムと呼べるみたいですが、さすがにフルスペクトラムとは言わないはずなので、
日本においての差は、
ブロードスペクトラム=CBD+テルペンもしくはCBD以外のカンナビノイド成分が含まれている
フルスペクトラム=CBD以外のカンナビノイド成分も含まれている
⇧これぐらいしか違わない気がします。
「フルスペクトラム」と「ブロードスペクトラム」。フルという以上、THCを含む全ての成分を含有しているという意味だし、ブロードはTHCを除去して広範囲の成分を含有しているという意味。日本でフルスペクトラムを謳うのは誇大広告だと私は思う。
— CBD製品通販あさやけ (@cbdjapan) March 21, 2021
業界的な経緯としては、THCを含むフルを扱えない国や地域向けに、THCを除去したブロードと、CBDだけを単離したアイソレートが登場したという流れだと思いますが、少なくともTHCを含まないのにフルスペクトラムと謳うのは詐欺に近いと私は思っています。 https://t.co/yNdnrainWu
— CBD製品通販あさやけ (@cbdjapan) March 21, 2021

日本で初めてCBDオイルを輸入したパイオニア、あさやけさんも日本においてのフルスペクトラムは有り得ないと言われています。
また、
『フルスペクトラムの方がカンナビノイド成分が豊富に含まれている』
⇧残念ながらこれはイメージだけで、良くても”平均値を取るとフルスペクトラムの方がレアカンナビノイド成分の含有量が高い”ぐらいの気休め程度だと思います。

長々と前フリを書きましたが、細かい違いや定義を掘るより、Coa(成分分析証明書)を見て判断する方がよっぽど有意義です。
⇓まだ浅い記事ですが。

良いブロスペ、フルスペ製品の見極め方はCoa(成分証明書)をチェック
⇧ショップの商品ページや、ブログなどにこのようなCoa(成分分析証明書)を見かけると思います。
※掲載が無いのは論外
※偽装or加工臭or誤認するような表記も多いので注意
Coaで見るべきポイントは、
・LOQ=『定量の限界』を指し、計測できる最低ラインの数値を意味します。
・Result (%) =含有量をパーセンテージで表記
・Result (mg/g)=1グラム辺りの含有量
※LOQ0.03%⇒0.03%以上含まれていたら検知できる
※ND=計測不可
※LOQ0.03%、NDの場合=0.03%以下なので計測できない。0.02%以下は入っている可能性がある
上記を踏まえた上で、先ほどのCoaをもう一度見返すと、
※成分箇所をズーム
CBDは2.54%
それ以外の成分はND(計測不可)なので、CBDアイソレートなのが分かります。

後述していますが、⇧このCBDオイル”フルスペクトラム”と表記されています。。。※問題なりそうなやつ
ブロードスペクトラム原料のCoaをチェック
続いて、格安でCBD原料などを販売しているチルプラスさんのブロードスペクトラム原料Coaを見てみます。

先ほどのCoaとは別物のように感じますが、そこは気合いでお願いします(*- -)(*_ _)ペコリ
・CBD80%
・CBG1.1%
・CBN1%
・CBDV0.2%
⇧これだけのカンナビノイド成分が含まれています。
※合計で83%未満だけど、残りの17%は何?って質問には分からないので答えかねます。
・CBD97.08%
・CBG1.33%
・CBN1.21%
・CBDV0.24%
⇧全体の3%近くは、CBD以外のカンナビノイド成分である事が分かります。

アイソレートと、”ブロスペ””フルスペ”の違いがよく分かります。
ほぼアイソ?? ブロスペCBDオイルのCoa
続いて、CBDfxのブロードスペクトラムCBDオイル(濃度3.3%)を見てみます。
・CBD3.52%
・CBDV0.0089%

表記より濃度は高いけど、ほぼほぼCBDアイソレートです。
・CBD99.75%
・CBDV0.25%
CBD90%
CBD以外の成分10%CBD99.9%
CBD以外の成分0.1%↑これどっちもブロードスペクトラムやし、フルスペクトラムにしろ言ったもん勝ちなとこはあるよなぁと🙄
— ヨーキー@CBD勉強中 (@yoki_yokiyoki) March 21, 2021
⇧まぁこういう事ですよね・・・
実際ブロードスペクトラム、フルスペクトラムと書かれていても、CBDアイソレートと変わらないCBD製品も堂々と販売されています。
※実際嘘では無いのかもですが。
日本でよく見る大手メーカー?でもこれなので、
Coa(成分分析証明書)が無い”ブロスペ””フルスペ”は、ほぼほぼアイソレートCBDなのでは無いかと思います・・・

例えばCBG5%。CBN5%~ とか良い原料使ってたら、それを掲載してアピールするはずですからね・・・
価格が安ければまだ良いですが、ほぼアイソレートCBDなのに無駄に高い商品を買ってしまったり、
『ブロードスペクトラムCBDオイル最安値!!』
みたいな、意味の無いセールスコピーに釣られないようにしましょう。

CBG、CBNが〇〇%も含まれているのに、この価格は安い!! みたいなのが良いですね。
次に、実際にフルスペクトラム商品として人気?の商品もリサーチしてみました。
フルスペクトラムCBD商品のCoa(成分証明書)を集めてみた
ファーマヘンプCBDオイル6.6%
CBDV1.3%
CBG0.21%
CBD6.76%
THCV0.34%
・CBDV15.09%
・CBG2.43%
・CBD78.48%
・THCV3.94%

CBGやTHCV、特にCBDVが豊富です。
ヘンプベイビーCBDオイル6.6%
・CBG0.102%
・CBD6.623%
・CBN0.171%
・CBD96.03%
・CBG1.47%
・CBN2.46%

これでフルスペクトラム??
アステカCBDリキッド 55%
・CBDV0.615%
・CBG0.9%
・CBD61.979%
・CBN0.032%
・CBDV0.96%
・CBG1.41%
・CBD97.55%
・CBN0.05%

先ほどのヘンプベイビーよりも微妙・・・
大手メーカーのブロスペ、フルスペ成分比較表
※CBD(カンナビノイド成分)が1g(1000mg)の場合、
1%=10mgの配合
90%=900mgの配合
※1=ブロードスペクトラム
※2=フルスペクトラム
※数値は同じ商品やブランドでも変動します

“フルスペクトラム”も”ブロードスペクトラム”も変わらないって伝えたかったのに、ファーマヘンプが目立っちゃう形に(‘_’)笑
ファーマヘンプは価格がトップクラスに高いですが、”フルスペクトラム”に恥じない魅力があるのかもですね。
しっかりとCoa(成分分析証明書)を掲載していて、知名度の高いブランドの商品をまとめましたが、現状ほとんどのブロードスペクトラム以上の商品が、Coa(成分分析証明書)未掲載です。。。
日本でのブロードスペクトラムCBD商品の多くは、実質CBDアイソレートなんて可能性も・・・

とりあえず、ブロードスペクトラムとかフルスペクトラムって言っとけばいい。みたいな空気はありますしね。。。
謎のフルスペクトラム商品
ここまで読んでくれた方なら、CBDアイソレートってのが分かると思います。
⇧こちらの商品ページで”フルスペクトラム”表記で販売されています。
これはアメリカのブランドの商品なんですが、
アメリカ公式ホームページでも、(他のカンナビノイド成分などは含まれていない)と表記されています。
なのに、
フルスペクトラムとして表記されています。

これはさすがに・・・

ドンキでも販売しているプラスウィードは、フルスペクトラムと表記がありますが、問い合わせても社外秘として成分について教えてくれません。
ここまでをまとめると、
- 優良ブランドを比較しても基本”ブロスペ””フルスペ”に差は無い
- Coa(成分証明)未掲載で”ブロスペ””フルスペ”と謳ってる商品がほとんど
- 中にはアイソレートCBDオイルを”フルスペ”と誤認されるような表記も
結局は”ブロードスペクトラム””フルスペクトラム”よりもCBD以外のカンナビノイド成分がどれだけ含まれているかを調べないと、騙される可能性があります・・・

知らずにフルスペクトラムやら何やら無駄に高いものも買ってしまってたな・・・(汗) と今なら分かるし、フルスペによる体感に違いは無い⇒正解だったなと(‘_’)笑
例外も【レアカンナビノイド成分アイソレートを+α】
CBD成分だけが分離されたCBDアイソレートがあるように、CBGなどレアカンナビノイド成分も分離されたアイソレート原料が増えて来ています。
日本でもCBGアイソレートは見かけますよね。
海外の原料サイトを見ると、
CBN、CBC、THCVアイソレート原料など色々と販売されています。

CBGはCBDの5倍~ CBNは10倍~ みたいな価格設定です。
このアイソレートを使って、
・CBD+CBG+CBNリキッド
なども製作できます。
⇧この場合はCoaが未掲載(3種のアイソレートのみ)だったりするので、Coaでの確認はできない可能性があります。
マカロニCBDで例を挙げると、
『CBDリキッド』
・CBD20%
・CBG5%
・CBN5%
『CBNリキッド』
・CBD5%
・CBG5%
・CBN20%
⇧みたいに表記されているので、後は信用できるかどうかの問題になります。
ブランドオリジナルのブロードスペクトラム原料みたいな感じですね。

CBG、CBNリキッドを自作しては何度も試していますが、明らかに体感に差があると感じているので、そこでも判断は可能だと思います。
・CBGオイル
・CBNオイル
なども今後増えて来ると思っています。

個人的にCBNリキッドは作用する箇所が違うと言うか、CBDとは効き方が違ってかなり気に入っています。
【誇大表現に引っかからないように】まとめ
- CBD以外のカンナビノイド成分の含有量をCoaでしっかりとチェックする
- Coaが無いブロードスペクトラムやフルスペクトラム商品は実質CBDアイソレートの可能性がある
- CBGアイソレートなどを使った組み合わせは無限大
最終的には味の好みはもちろん、プラシーボ含めて自分が満足できる商品が1番だとは思いますが、
少しの知識と努力で
・無駄なものは買わなくて済む
・自分に合った成分及び商品が見つかる
確率が増えるので、ぜひCoaをチェックする習慣は付けて欲しいと思います。
※特にブロードスペクトラム、フルスペクトラムのCBD商品を購入する時は。

CBGが合う! CBG入りしか買わない!! みたいになる可能性も充分にあるぐらいには差があるので、何の成分が含まれているかチェック⇒試す感覚で居れば、どんどん経験値が貯まっていくと思います。
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⇓CBG、CBNリキッドはこちらで試せます

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