わんことCBDについて

犬にCBDは安全?効果、副作用、実感割合について

今回のテーマは『犬とCBD』

CBD先進国ではどんな用途で使われているのか、どんな効果に期待できるのか、どれぐらいの人が効果を実感しているのか、考えられる副作用には何があるのか?についてまとめています。

ヨーキー
ヨーキー

CBD自体が人間に対してもまだまだ研究段階であり、犬にCBDを与える事を懸念している方も居る一方で、一部の国や地域では獣医の勧めなどもありペットにCBDを与える事が当たり前になりつつあるようです。

日本でもCBDを扱う動物病院もありますが、まだまだ認知は少ないと言えるでしょう。当記事の内容は世界中の情報をリサーチしてまとめたものになりますが、ご参考までにお願い致します。

犬とCBDに関する一般的な疑問

犬とCBDに関する一般的な疑問(与えて大丈夫?)などについてまとめています。

他に気になる点などがあれば問い合わせフォームまでご連絡ください。追記修正していきます。

※参考文献など記事内に貼っている参考URLは記事の最後にまとめています。

犬にCBDは大丈夫?

アメリカでは約50%の飼い主が犬や猫にCBDを使用しているという調査結果もあります。

比較的CBDは副作用などは少ないため大丈夫と言えると思います。ただし、大量に与えると眠気や下痢などの副作用が現れる可能性もあります。 (適切な用量)(副作用)(原材料)などを把握することが重要です。※体重別の推奨量、原材料については別途記事にまとめる予定です

日本国内ではアニマルCBD研究会のホームページに、CBDを与えた症例報告がありますので、ぜひチェックしてみてください。

ヨーキー
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これは個人的な意見ですが、”良い効果を確認できるかは、試してみなければ分からない”が、試してみる価値は充分にあるといった印象です。

犬にとってCBDの効果は?

以下の用途を見込めます。

  • 不安やストレスの軽減
  • 痛みや炎症の緩和
  • てんかん発作の頻度減少
  • 食欲不振の改善
  • 皮膚の健康促進
  • 老犬の認知機能サポート

>>参考文献①

アメリカでは50%の飼い主が犬や猫にCBDを使用している?

先ほども述べましたが、Leafreportが2021年に実施した調査によると、回答した米国のペット飼い主の50%がペット(犬、猫)にCBDを使用しているとの報告があります。>>参考文献②

  • その内38%の方が、獣医師の勧めでペットにCBDを与えた
  • 44%は不安やストレスを和らげるために
  • 67%の方が中程度から大幅な改善をもたらしたと回答
  • 74%が他の飼い主にもCBDを推奨したいと回答

<補足>

デンマーク:犬の飼い主の 38% がペットにカンナビノイド、特に CBD を与えたことを認めたことが研究で判明。>>参考文献③

イギリス: 最近の調査によると、イギリスの人口の20人に1人、つまり6パーセントが過去12ヶ月以内にペットにCBD製品を与えています>>参考文献④

ヨーキー
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犬とCBDに関する研究は初期段階ではありますが、犬や猫にCBDを与える事は当たり前になって来ている傾向にあり、また多くの飼い主さんが効果を実感していると見受けられます。

副作用(眠気、下痢など)について

以下の副作用が考えられます。

  • 口渇:CBDが唾液の生成を減少させる可能性があることが研究で示されています。犬の場合、これは喉の渇きの増加として現れます。
  • 血圧の低下: 高用量の CBD は一時的な血圧低下を引き起こすことが知られています。滴下が小さい場合でも、一時的なめまいを引き起こす可能性があります
  • 眠気: CBD の鎮静効果により、特に高用量を使用した場合、わずかな眠気を引き起こす可能性があります。これは不安症の治療を受けている犬で特に顕著です
  • 下痢:CBDオイルを摂取した犬の安全性研究と試験において、観察された最も一般的な副作用は下痢でした。
  • 食欲の増加と鎮静: 一部の犬の飼い主は、ペットの食欲の増加と鎮静に気づいています。
  • かゆみ、震えの増加、胃のむかつき: リストされているその他の潜在的な副作用としては、かゆみ、震えの増加、胃のむかつきなどがありますが、これらはあまり報告されていません。

>>参考文献⑤(CBD Oil for Dogs: What You Need to Know/犬用CBDオイル:知っておくべきこと)

犬にCBDを与える理由

犬にCBDを与える理由
  • 不安やストレスの軽減
  • 痛みや炎症の緩和
  • てんかん発作の頻度減少
  • 食欲不振の改善
  • 皮膚の健康促進
  • 老犬の認知機能サポート

>>参考文献①

日本国内ではまだCBD自体がほとんど認知されておらず、おそらく”てんかん”に対する手段の1つとしてCBDにたどり着いた方が多いのかなと感じています。世界的には様々な用途、シチュエーションで愛犬にCBDを与えているので掘り下げていきます。

ヨーキー
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人間が様々な用途でCBDを求めるのと基本的には同じです。

不安やストレスの軽減

  • 旅行など長距離移動のストレスに
  • 散歩にストレスを感じる愛犬に

理由は様々ですが、わんこの不安やストレスの軽減にCBDをサポート用途として使用。

CBDとして一般的に知られているカンナビジオールは、不安な犬を落ち着かせ、彼らの健康を促進するための潜在的な解決策として登場しました。CBDは麻の植物から抽出される天然由来の化合物で、犬の健康の世界ではストレス緩和剤として絶大な人気を得ています。不安の緩和を含む薬用目的でのCBDオイルの使用は、人間だけでなく、私たちの4本足の仲間にも関心が高まっています。

CBDは、人間と犬の両方に見られるエンドカンナビノイド系(ECS)と相互作用します。ECSは、気分、睡眠、ストレス反応など、様々な生理的プロセスの調節に重要な役割を果たしている。CBDが体内に導入されると、ECSに影響を与え、穏やかでリラックスした感覚を促進する可能性があります。

>>CBD as a Calming Agent for Your Anxious Dog/不安を抱える犬の心を落ち着かせるCBD

痛みや炎症の緩和

関節炎と関節痛、慢性の痛みなどに。

関節炎の痛みに対するCBDの効果を調べた研究がいくつかあるが、いずれも肯定的な結果が出ている。コーネル大学獣医学部の研究によれば、CBDを1ポンドあたり4.4mg、1日2回、1ヶ月間投与した犬は、痛みの緩和と生活の質において有意な改善を示した。研究責任者のJoe Wakshlag(DVM、Ph.D.、DACVN)によれば、当初は飼い主が安楽死を考えるほど衰弱していた犬も、CBDを投与して数日後には、トコトコと歩き回り、階段も昇るようになったという。ベイラー大学の研究でも同様の改善が見られ、CBDをリポソーム製剤で投与した方がよりよく効くことが付け加えられた。

>>Does CBD Work for Dogs?/CBDは犬にも効果がありますか?

てんかん発作

わんこの癲癇(てんかん)に。

CBDオイル懸濁液2.5mg/kgを1日2回、12週間投与。16頭の犬が試験を完了した。CBD群では毎月の発作が33%有意に減少し、ALPの増加が認められた。また、発作頻度の変化と血漿中CBD濃度との間に負の相関が認められた。このことは、イヌの患者にはヒトよりも高用量のCBDが必要であることを示している可能性があり、注目に値する。この研究では胆汁酸は測定されなかった。しかし、血清フェノバルビタール濃度と臭化物濃度は患者において変化しなかった。

より最近では、Garciaら(2022年)が難治性てんかんイヌ患者におけるCBD/CBDAヘンプ抽出物の使用を評価した。6ヵ月間の無作為化二重盲検クロスオーバーデザイン試験では、14頭のイヌがCBD/CBDAヘンプエキスまたはプラセボを3ヵ月間投与され、その後ウォッシュアウト期間なしで切り替えられた。投与量は2mg/kgを1日2回であった。試験に参加したすべての犬は、3種類以上の抗てんかん薬を服用しており、最近投与量を調整した犬はいなかった。注目すべきは、14頭中6頭がCBD/CBDAヘンプエキスで発作頻度が50%以上減少したことである。ALPの上昇が再び認められたが、血清中のゾニサミド、フェノバルビタール、臭化物濃度に差は認められず、CBDが抗てんかん薬の代謝に影響を与えないことが示唆された。軽度の運動失調と傾眠は、プラセボ群と有意差はないものの、投与群でそれぞれ4頭と3頭に認められた。

以上の研究から、CBDは明らかな抗てんかん作用を有し、特発性てんかん、特に難治性てんかんの管理において、従来の抗てんかん薬と併用する妥当かつ安全な治療選択肢であると考えられる。最適な投与量をさらに評価し、様々なタイプのてんかん患者における有効性を評価するために、さらなる研究が必要であるが、現在の文献は有望である。

>>Cannabidiol (CBD) in Canine Epilepsy/犬のてんかんにおけるカンナビジオール(CBD)

食欲不振の改善

こちらは特に研究結果などがあるわけでは無いですが、摂食行動に関与するエンドカンナビノイドシステムに作用することで、食欲促進などの効果が見込めると言われています。

皮膚の健康促進

皮膚の炎症の軽減:CBDは抗炎症特性が認められており、犬のかゆみや不快感を引き起こす可能性のある皮膚の炎症や皮膚炎などの状態を緩和するのに役立つ可能性があります。また、乾燥肌や発疹など、犬の他の一般的な皮膚の問題にも役立つ可能性があります。

アレルギーの軽減: CBDは免疫反応を調節し、アレルゲンに対する皮膚の反応を軽減することで、これらのアレルギー反応の管理に役立つ可能性があります。

健康な被毛の促進: CBD オイルの保湿特性は、より健康で光沢のある被毛に貢献します。犬の毛皮や皮膚の状態を改善するために局所的に塗布することができます。

抗菌特性: CBD には抗菌特性があり、細菌や真菌の感染から皮膚を保護するのに役立つことがいくつかの研究で示唆されています。

最近の2つの二重盲検プラセボ対照犬研究が、CBDが痒みを有意に軽減すると報告している。CannPal社が行ったオーストラリアの研究では、同社のCBD製品は8週間の投与でかゆみ、炎症、皮膚病変を51%減少させた。ElleVet社が行ったアメリカの研究では、CBDともう一つのカンナビノイドであるCBDAを組み合わせた同社の製品は、飼い主の痒みの報告を有意に減少させた。

>>Does CBD Work for Dogs?/CBDは犬にも効果がありますか?

主に上記が犬にCBDを与える理由となりますが、広い意味で老犬をサポートする用途としてCBDを与えている方も多いようです。

ただし副作用にあるように血圧の低下や、服薬している薬との相性などもありますので、必ず事前にかかりつけの獣医さんに相談してくださいね。

犬とCBDについてまとめ

  • アメリカでは50%、デンマークでは38%の方が愛犬にCBDを与えた事がある
  • 約半数は不安やストレスを和らげるためにCBDを使用
  • 67%の方が効果を実感
  • 副作用が少ないのがCBDの魅力だが、(口喝、血圧の低下、眠気、下痢)などの副作用が考えられる
  • 用途は主に不安とストレス、痛みや炎症、てんかん発作、食欲不振、皮膚の健康促進、老犬のサポートに
ヨーキー
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日本でも犬や猫にCBDを与える事が当たり前の日も来るかもですね。今は犬用となると価格もびっくりな商品が多いですが、おそらくもう少し安くなっていくと思います。 最後に念を押しますが、僕は犬にCBDを与えた経験も無ければ獣医師でもありません。当記事の内容はご参考までにお願い致します。

<当記事で紹介したブログ・参考文献など>

>>アニマルCBD研究会のホームページに、CBDを与えた症例報告

>>Does CBD Work for Dogs?/CBDは犬にも効果がありますか?

>>CBD Pet Market Size, Share & Trends Analysis Report/CBDペット市場規模、シェアおよびトレンド分析レポート

>>Some Danish dog owners give their canines cannabis to ease pain, does the science support them?/デンマークの犬の飼い主の中には、痛みを和らげるために犬に大麻を与えている人もいますが、科学は彼らを裏付けていますか?

>>CBD Oil for Dogs: What You Need to Know/犬用CBDオイル:知っておくべきこと

>>CBD as a Calming Agent for Your Anxious Dog/不安を抱える犬の心を落ち着かせるCBD

>>Cannabidiol (CBD) in Canine Epilepsy/犬のてんかんにおけるカンナビジオール(CBD)

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